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話題のツイートから考える――「傍観者効果」


 こんにちは、倫道です。

電車非常停止ボタン

今日も今日とて暇を持て余していたところ、あるツイートを目にしました。




 ともすれば命にかかわるような状況において、電車の遅延を気にしてこのような態度をとったなら、批判されても仕方がないと思います。

 ただ、このツイートをした方が実際に聞いた(と思われる)「ガキが押すな」「遅延すんのかよふざけんな」等の言葉を発した者以外の”大多数の大人達”は、果たして同じ考えで緊急停止ボタンを押さなかったのでしょうか。

 そうとは限りません。






 「傍観者効果」というものがあります。

 

傍観者効果(ぼうかんしゃこうか,英:bystander effect)とは、社会心理学の用語であり、集団心理の一つ。ある事件に対して、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさない心理である。傍観者が多いほど、その効果は高い。

これは、以下の3つの考えによって起こる。

多元的無知 - 他者が積極的に行動しないことによって、事態は緊急性を要しないと考える
責任分散 - 他者と同調することで責任や非難が分散されると考える
評価懸念 - 行動を起こした時、その結果に対して周囲からのネガティブな評価を恐れる
Wikipedia 傍観者効果



 今回のケースに当てはめれば、

 「周りの人が何もしないということは、そんなに急いで(電車を止めてまで)助ける必要もないのだろう」
 「自分がやらなくても、誰かがやるだろう。誰も行動しなかったせいで”おっさん”に万が一があっても、それは周りの人も同じだから責められることはないだろう」
 「緊急停止ボタンを押して電車を止めたら、それについての不満の矛先が自らに向くのではないか」

 こういう心理がはたらいたことで、”大多数の大人達”は行動を起こさなかったと考えられます。

 目の前で痙攣しながら吐いている人がいるのに緊急性がない!? と驚く方もいるかもしれませんが、実際過去に強姦殺人ですら同様の現象が起きたという記録があります。
キティ・ジェノヴィーズ事件



 「傍観者効果という集団心理があるのだから、救助に非協力的だった”大多数の大人達”を責めるな」というわけではありません

 ただ、このツイートを見て「なんて酷い人たちなんだ! 信じられない!」と憤った方々も、似たような状況に直面したときには似たような行動をとってしまう可能性があるということを認識しておく必要があります。

 そうすることで、実際の「そのとき」には違う選択肢を取れるかもしれませんから。




 記事に関する質問やご意見お待ちしております。
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[ 2019/02/20 12:03 ] 話題のツイート | TB(0) | CM(0)
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